新たな光電子融合技術に関する共同研究
世界中のインターネットトラフィックを支える光通信は、この30年で飛躍的に性能が向上し、今後も高速大容量化が求められております。これは、4K/8K放送や、メタバース、自動運転、大規模なAIコンピューティングなどの進歩により、データトラフィックが今後さらに増加することが明らかだからです。
将来のエクサビット級の光通信システムを低消費電力で構築するには、いくつかの技術的な限界を打破するブレークスルーが必要です。当研究部門では、理論と実験の両面から、光電融合型擬似位相整合非線形光学デバイスを用いた高機能な光信号処理技術を開発しております。提案する機能デバイスは、超高速・超広帯域のデータ信号を、最小限の遅延と消費電力で、電界を介して全光学的に処理できる新しい光電融合デバイスです。
具体的には、理論・数理モデルの構築と実験実証の両面から研究を行い、システム実験では高い性能を達成しております。また、国内の企業や海外の大学との共同研究を通じて、実用に耐えうる新世代のスマートな光通信システムの実現を目指しております。



