2025-2026_総合研究院パンフレット(和文)
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太陽光・風力・バイオマス発電など再生可能エネルギーおよびシステムに関する研究開発杉山 睦 教授・部門長 創域理工学部・電気電子情報工学科 半導体材料工学、薄膜太陽電池秋津 貴城植田 譲永田 衞男近藤 潤次片山 昇生野 孝原口 知之髙木 優香中根 大輔崔 錦丹寺島 康平武隈 侑也王 宇凱平田 陽一 客員教授 公立諏訪東京理科大学・工学部 太陽光発電、風力発電、マイクログリッド渡邊 康之 客員教授 公立諏訪東京理科大学・工学部 有機分子バイオエレクトロニクス、光合成工学白方 祥 客員教授 愛媛大学大西 悟 客員研究員 国立環境研究所金井 綾香 客員研究員 長岡技術科学大学小平 大輔 客員研究員 筑波大学 再生可能エネルギー技術の研究開発拠点として、技術の垂直統合により新規再生可能エネルギー材料や発電システムを実現すると共に、次代の研究者を養成する教育や社会への技術の普及を図ります。具体的には以下の活動を実施します。再生可能エネルギー材料グループ・薄膜太陽電池のタンデム化による超高効率発電デバイスの提案・太陽電池を用いた水素製造技術や、スーパーキャパシタ等の充電技術の確立・ 超安価な太陽電池・バイオマス電池・燃料電池材料・製造手法の開発や、共通基盤技術の検討エネルギーマネジメントグループ・ エネルギーロス抑制のための、故障診断・遠隔診断・発電予測・AI 活用技術の開発・ 風力×太陽光発電の平滑化技術開発と、蓄電池やフライホイール等蓄電技術との融合・再エネの農業向けソーラーマッチング、スマートハウス等への応用技術展開図 再生可能エネルギー技術研究部門の主な研究内容杉山 睦物質・材料Tokyo University of Science 部門設立の背景と目的 部門の構成メンバーsolar@rs.tus.ac.jp適正な再生エネ導入に向けた経済・技術評価多数台小形風車の出力変動計測と固定速フライホイール電力貯蔵実験装置藻類・アオコから取れるタンパク質によって発電するバイオ太陽電池生物由来透明基板上に形成した透明太陽電池RenewableEnergyScience&TechnologyResearchDivision 地球温暖化の進行は、21 世紀の人類が直面する最大級の課題の一つです。その解決には、これまでのように石炭、石油、天然ガスといった化石燃料に依存するのではなく、太陽光や風力、バイオマスなどの自然由来の再生可能エネルギーへと、エネルギー供給の仕組みを大きく転換していく必要があります。 従来の電力供給は、原子力や火力発電を基幹とし、安定した電力を供給する比較的単純な仕組みでした。しかし近年は、多様な再生可能エネルギーが電力系統に同時に接続されるようになり、気象条件などによる出力の変動に対応するためのシステムやインフラの運用が、より複雑で高度なものとなっています。また、発電コストやエネルギー変換効率といった課題に対しても、従来の技術だけでは対応が困難になってきています。 このような社会的背景のもと、本部門では、再生可能エネルギーの導入促進とその安定運用を支えるため、以下のような研究活動に取り組んでいます:(i) 化石燃料と同程度のコスト競争力を持つ発電材料の開発(ii) (iii) 新材料や新システムによる次世代エネルギー技術の創出(iv) 学内外の研究機関との連携を通じた共同研究の推進 これらの研究を通じて、エネルギーの安定供給と持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。 本研究部門は、表に示す 20 名で構成されています。物理、化学、電気、電子、材料、経営を専門分野とする多様なメンバーで構成され、再生可能エネルギー利用技術の開発を目的として一堂に会して議論を深め、シナジー効果による大きな発展を目指す体制になっています。10研究部門長創域理工学部電気電子情報工学科 教授MutsumiSugiyama光機能性錯体とバイオ燃料電池触媒酵素設立2020年4月安定して利用でき低コストな電力を供給する礎を提案し、東京理科大学における再生可能エネルギー利用技術の研究開発・教育を活性化ならびに促進させることを目的としています専門分野の異なる部門メンバーの積極的な交流により、学内外の共同研究を推進すると共に、再生可能エネルギー技術の斬新なコンセプトを創出します氏名職名所属学部等教授教授理学部第二部・化学科工学部・電気工学科教授工学部・工業化学科准教授 創域理工学部・電気電子情報工学科 太陽光発電、風力発電、電力系統准教授准教授 先進工学部・電子システム工学科 表面界面、太陽電池、振動発電創域理工学部・電気電子情報工学科 燃料電池、水素貯蔵、エネルギーデバイス診断理学部第二部・化学科創域理工学部・電気電子情報工学科講師講師理学部第二部・化学科助教工学部・電気工学科助教工学部・建築学科助教助教工学部・工業化学科助教創域理工学部・電気電子情報工学科目的今後の展開 多様な発電方式から得られた電力を統合的に管理・活用するマネージメント技術の開発表 再生可能エネルギー技術研究部門の構成メンバー メンバーの研究活動2010 年に発足した太陽光発電技術から時代の流れに即して改組した研究部門です。各種再生可能エネルギーデバイスからシステムに至る専門分野の異なるメンバーで構成されています。今後、ユニークな発電材料技術や、太陽光-風力-バイオマス発電などの融合的なシステム・インフラ等の開発を行っていきます。災害による停電を想定した再生可能エネルギー復旧マイクログリッドシステム固体高分子型燃料電池と自動供給空気湿度管理システムソーラーマッチング(太陽光発電と光合成を両立可能な技術)主な研究分野錯体化学・有機無機複合材料の光燃料電池太陽光発電システム有機系太陽電池、人工光合成錯体化学・色素増感太陽電池強誘電体材料・エネルギーストレージ・メタマテリアル錯体化学、生物無機化学、触媒化学太陽光発電システム、エネルギーマネジメントシステム太陽熱利用、太陽光発電有機系太陽電池、マテリアルズ・インフォマティクス電力系統の安定性解析、スマートグリッド、電力系統慣性低下対策CIGS 太陽電池、半導体光物性エネルギー経済学 低炭素都市計画薄膜太陽電池、半導体光物性スマートグリッド、蓄電池制御システム、太陽光発電量予測再生可能エネルギー技術研究部門

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