生体機能メカニズム解明分子↓↑神経↓↑脳↓↑個体薬物生体標的分子慢性腰痛モデルの確立痛み改善時の神経回路・分子メカニズムの解明腰痛の劇的改善へ治療効果(抗うつ効果)病態(うつ)病因(ストレス)テーマ4:セルロースナノファイバー強化樹脂複合材料の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)内局在化技術の革新的開発本共創プロジェクトは花王株式会社(以下、花王)と本学との共同研究プロジェクトです。総合研究院の「共創プロジェクト」制度に指定された初のプロジェクトになります。花王と本学は、共に科学技術を通じて社会問題の解決に取り組んでおり、協働して研究開発を推進することによる大きなシナジー効果が期待されます。人体から発電するヘルスモニタリングデバイスの実用化に向けた検討テーマ1バイオ燃料電池・バイオセンサに関する研究【バイオデバイスの革新的開発】①人体から発電するヘルスモニタリングデバイスの実用化に向けた検討② 場所を選ばずクリーンで安全な電源を供給するバイオ燃料電池をウェアラブルデバイスに搭載することで、いつでもだれでも健康情報を管理できる究極のヘルスケアデバイス実現化を検討します。テテーーママ11::ババイイオオデデババイイススのの革革新新的的開開発発テーマ2泡の制御・機能化に関する研究【泡立ち制御技術の革新的開発】① 少量のポリマーを用いた界面活性剤の性能最大化によって、最小限の基剤でテテーーママ22::泡泡立立ちち制制御御技技術術のの革革新新的的開開発発テテーーママ33::腰腰痛痛改改善善ののたためめのの革革新新的的開開発発The Kao “Kirei” Future Open Innovation Project目的今後の展開への適用に関する研究心地よい豊かな泡の実現へきる技術の創出へ花王の製品開発研究および基盤技術研究と本学の生物電気科学および界面科学、脳科学に関する知見を融合し、人々の暮らしを豊かにするための革新的な技術開発を推進する組織対組織の連携として、研究開発だけでなく、SDGsへの貢献や人材育成等にも取り組みます。取り組みの詳細は、TUS Forum 2021の座談会※でご覧いただけます※座談会URL: https://www.tus.ac.jp/tusforum/2021/archive.html#point03設立2021年4月 koho@admin.tus.ac.jpプロジェクト責任者創域理工学部先端化学科 准教授Isao Shitanda 本学では、教育研究理念である「自然・人間・社会とこれらの調和的発展のための科学と技術の創造」をもとに、教育と研究を通じて社会のさまざまな問題を解決していくことを目指しています。また、花王は、中期経営計画の中で「未来のいのちを守る」をビジョンに掲げており、人々の喜びと満足のある豊かな生活文化の実現と社会のサステナビリティへ貢献するための研究開発を行っています。このように、科学技術を通じて社会問題の解決に取り組む両者が、協働して研究開発を推進することによる大きなシナジー効果が期待されます。 そこで、「花王Kireiな未来共創プロジェクト」を設置し、共同研究を開始いたしました。両者がそれぞれの社会的使命およびその役割を認識しつつ、人々の暮らしを豊かにするための革新的な技術開発を推進しています。 共同研究テーマとして以下の4つが進展しています。各研究テーマの研究開発が「生態」、「生命」、「生活」の領域に貢献することを目指しています。テーマ1:バイオ燃料電池・バイオセンサに関する研究テーマ2:泡の制御・機能化に関する研究テーマ3:痛みの神経・分子メカニズムに関する研究テーマ4: セルロースナノファイバー(CNF)強化樹脂複合材料の構造材料② 界面活性剤とポリマーの相乗効果を本質的に理解し、様々な泡性能を制御で30テーマ3痛みの神経・分子メカニズムに関する研究【腰痛改善のための革新的開発】①慢性腰痛の神経回路・分子メカニズムの解明② ストレスによる腰痛悪化メカニズム解明と脳機能調節による治療法の探索 上記により、腰痛発症およびストレスとの関わりを明らかにし、脳機能調節による腰痛改善を目指します。テーマ4セルロースナノファイバー(CNF)強化樹脂複合材料の構造材料への適用に関する研究【CNF強化樹脂複合材料の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)内局在化技術の革新的開発】① CFRP複合材料積層板の層間高靭性化に向けたCNF強化樹脂複合材料の応用を検討します。② CNF強化樹脂複合材料を構造材料として適用するための材料設計指針を探索します。 上記の既存テーマでの研究開発に加え、新たなテーマ立上げの協議、新しいテーマを検討するために本学の技術シーズを紹介する新技術説明、研究開発の新しい領域への拡大・展開を議論するブレインストーミング会等を企画し、連携を強化しています。また、学部生・大学院生向けの特別講義等の人材育成も行い、組織対組織の連携を拡充しています。四反田 功人々の暮らしを豊かにするための革新的な技術開発花王Kireiな未来共創プロジェクト
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